新着情報
2022年1月から豊中敬仁会病院に院長補佐、内視鏡ロボット手術センター長として赴任して2年が過ぎました。
直接受診、地域医療連携やセカンドオピニオン外来を介したご紹介の増加により、大腸がんを主な対象に昨年2023年の大腸手術は150件を超えて153件となりました。その殆どを心身に優しい腹腔鏡下手術で行いました。da Vinci Xiを併用した精密なロボット支援大腸手術も98件に行いました。とくに肛門近傍の直腸がんに私どもが得意とする究極の肛門温存術(ロボットISR/taISR)と人工肛門の無いPull-through/Reborn手術を併用して、直腸がんの97%に肛門温存が可能となるとともに一時的人工肛門も無い手術が増加して手術の質も向上しています。
幸い殆どの手術を安全適切に行えましたが、個々の患者さんに益々最適な手術を目指して本年4月から内視鏡ロボット手術統括センター長として日々アップグレードに努めております。
私どもは大切な患者さんに迅速的確に心身に優しい治療でお役に立てるコンパクトでフレキシブルな専門病院を目指しております。外科チームのみならず、ESDなどの高度な内視鏡治療を行う消化器内科や術前後の抗がん剤加療を専門的に行う化学療法科を始め、適切な治療前評価をもとに優れた麻酔科医による安全な術中麻酔、周術期管理と心の優しい看護師による安心していただける温かい看護ケアなど病院全体がワンチームとなって質とプロセスの向上に取り組んでいます。
術前精査で併存疾患(持病)など問題なければ、初診から1〜2週間以内の手術を基本としております。
患者さんにおかれましては、大腸がんで手術が必要と言われたら最初の手術が最も大事です。直腸がん手術では肛門温存を第一に、大腸内視鏡や腹腔鏡、ロボットも併せ、個々の患者さんに最適な治療を目指して一緒に頑張りましょう。
直腸がんで肛門温存手術が難しいと言われたが何とか肛門を残せないかなど手術に関してもっと詳しく話しを聞いて相談したい時には当院のセカンドオピニオン外来へお申し込みいただき、ご活用ください。
ご紹介医の先生にはいつも大切な患者さんをご紹介いただきまして心より感謝申し上げます。先生とともに患者さん本位のより良い医療連携を構築出来ますように、日々精進を重ねております。
今後ともご指導、ご高配のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
豊中敬仁会病院
院長補佐、内視鏡ロボット手術統括センター長
奥田 準二 拝