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内視鏡ロボット手術センターのご案内

センター長コメント

 豊中敬仁会病院 院長補佐・内視鏡ロボット手術統括センター長の奥田準二です。
 私は1984年に医師になり、消化器外科医として本年2024年で41年目になります。
 1993年からは大腸がんの外科治療をメインに、開腹手術よりも精密で心身に優しい内視鏡下大腸手術(腹腔鏡下大腸手術、ロボット支援大腸手術や経肛門内視鏡手術など)を専門としています。国内外の多くの病院からの依頼出張手術も含め、これまでに私が執刀や指導した手術件数は8200件を越えています。
 とくに最近は、大腸がんの中で最も難易度の高い直腸がんに対する肛門温存手術を求めて直接受診や他院からのご紹介、セカンドオピニオン外来を介したご紹介など手術依頼が急増しています。直腸がん手術では、肛門機能温存に加えて、性機能や排尿機能を司る骨盤内自律神経の温存も重要となります。深く狭い骨盤内で直腸がんや転移の疑われるリンパ節を残さずに切除して、肛門と骨盤内自律神経を安全確実に温存するには高度な技術のみならず、豊富な経験と確かな実績に基づいた的確な判断と柔軟な対応力が必須となります。私どもは、安全で質の高い手技、的確な判断と柔軟な対応力をもとに、いま目の前にいらっしゃる患者さんにロボット支援手術を精密かつ低侵襲に行っており、その実績は国内外で極めて高く評価いただいています。
 da Vinci Xiを用いたロボット支援大腸手術は400件を超え、日本内視鏡外科学会が制定しているロボット支援手術[大腸]のプロクター(手術指導医)や日本ロボット外科学会の専門医(国内A級)にも認定されています。
 昨年2023年の豊中敬仁会病院の大腸手術は、大腸がんを主な対象に153件で、その殆どを心身に優しい腹腔鏡下手術で行いました。da Vinci Xiを併用した精密なロボット支援大腸手術も98件に行いました。とくに肛門縁近傍の直腸がんの97%で肛門温存できました。このような実績が高く評価され、当院は全国でも17施設、近畿地区では3施設しかないロボット支援大腸手術のメンターサイト(Intuitive社認定指導施設)に認定されています。さらに、手術手技や管理などにも工夫と磨きを凝らしており、一時的も含めて人工肛門の無い手術が増加して質も向上しています。幸い殆どの患者さんの手術を安全適切に行うことが出来ましたが、個々の患者さんに益々最適な手術を目指して日々アップグレードしています。大切な患者さんに迅速的確に心身に優しい治療でお役に立てますように、外科チームのみならず、ESDなどの高度な内視鏡治療を行う消化器内科や術前後の抗がん剤加療を専門的に行う化学療法科を始め、適切な治療前評価をもとに、優れた麻酔科医による安全な麻酔、周術期管理と安心していただける心のこもった看護など病院全体がワンチームとなって取り組んでいます。手術待ちの不安なお気持ちやがんの進行による貧血や腸閉塞回避にも配慮して術前精査で併存疾患(持病)などに問題なければ、初診から1〜2週間以内の手術を基本としています。
患者さんにおかれましては、大腸がんで手術が必要と言われたら最初の手術が最も大事です。直腸がん手術では肛門温存を第一に、大腸内視鏡やロボットも併せ、個々の患者さんに最適な治療を目指して一緒に頑張りましょう。
 大腸がんで手術が必要と言われたがよくわからない、直腸がんで肛門温存手術が難しいと言われたが何とか肛門を残せないかなど手術に関してもっと詳しく話を聞いて相談したい時には当院のセカンドオピニオン外来(担当:奥田準二)へお申し込みいただき、ご活用ください。
 ご紹介医の先生にはいつも大切な患者さんをご紹介いただきまして心より感謝申し上げます。先生とともに患者さん本位のより良い医療連携を構築出来ますように日々精進を重ねております。今後ともご指導、ご高配のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 個々の患者さんの病状に合わせた個別化医療から個々の患者さんの思いの一歩先を想いやる創造化医療へアップグレードして患者さんやご家族に安心、喜びと感動をもたらす医療を追求しています。

>>大腸がんの治療がわかる名医のWebサイトは、こちら

>>豊中敬仁会病院(TEL:06-6853-1700)へお問い合わせはこちら

内視鏡ロボット手術センターでの
腹腔鏡下大腸癌手術・ロボット支援直腸手術について

 腹腔鏡手術では、お腹を大きく切らずにいくつかの小さな傷から腹腔鏡(カメラ)でお腹の中を観察して特殊な手術器具で手術を行います。
 私どもの腹腔鏡下大腸がん手術では、がん手術の原則遵守を基本に、ほとんど出血のない卓越した手技を基本としています。(写真1)

 この際に、お腹の地図となる「統合的 3D-CT画像」(図1、図2、図3)を術前シミュレーションと術中ナビゲーションに活用するなどして「腹腔鏡下大腸がん手術」をより安全で的確な「低侵襲オーダーメイド手術」に進化させ、進行がんへも段階的に適応を拡大してきました。


 私どものチームが、2000年に世界に先駆けて独自に考案し、国内外で初めて導入した「統合的 3D-CT画像」(お腹の地図)には、最先端の放射線診断技術が応用されており、「腹腔鏡下大腸がん手術」をさらに安全・的確・迅速に行うための“IT機器”とも賞されています。
 2013年からは、結腸がんに対してお腹の中で切除後の吻合(腸をつなぐこと)までを行ない、身体への負担をより少なくする完全腹腔鏡下結腸がん手術へとアップグレードして一層良好な結果を得ています。
 直腸がんに対しては肛門温存手術を基本としています。他院で肛門を残せないと言われた患者さんにも括約筋間直腸切除(ISR)による究極の肛門温存術を適用して肛門温存を行なってきました(図4)


 大きな直腸がんなどに対しては術前抗がん剤加療で小さくして直腸がんを確実に取り切りつつ肛門温存術を行うなどの工夫に努めています。
 2016年からは、最終的には手術時の判断となりますが、一時的人工肛門も回避すべく、経肛門内視鏡アプローチ(taISR)を併用したPull-through/Reborn手術を行なっています(図5-1,2、写真2)。


 2018年からは、さらに精密な手術を実現すべく最新のda Vinci Xiによるロボット大腸がん手術も開始して300件を越えました(写真3、4)。


 上記の経験と実績を豊中敬仁会病院 内視鏡ロボット手術センターでの大腸がん治療に活かして、さらに迅速で的確な対応、さらに安全で質の高い大腸がん手術の実践とチーム力の強化、ならびに、直腸がんの肛門温存手術のさらなる向上に加え、個々の患者さんの病状に合わせた個別化医療から個々の患者さんの思いの一歩先を想いやる創造化医療へアップグレードさせて患者さんやご家族に安心、喜びと感動をもたらす医療を追求しています。



 

  

メディア出演

  • Doctorbookに当院、岡理事長、奥田院長補佐 内視鏡ロボット手術統括センター長が出演しました。
    下記URLにて視聴できます。

    岡理事長インタビュー

医師紹介

奥田 準二

役職 院長補佐
内視鏡ロボット手術統括センター長
専門領域 消化器外科(大腸癌・直腸癌肛門温存術)
認定 日本外科学会 外科専門医/指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医/指導医
消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会 内視鏡外科技術認定医(大腸)
ロボット支援手術[直腸]プロクター(手術指導医)/評議員
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医/指導医/評議員
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/指導医
日本ロボット外科学会 専門医
日本消化管学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本臨床外科学会 評議員
Fellow of American College of Surgeons (FACS)
アメリカ消化器内視鏡外科学会(SAGES) Active member
Faculty of IRCAD
 (フランス 欧州内視鏡外科センター IRCAD/CRS指導医)
次世代の内視鏡下消化管手術セミナー 代表世話人
骨盤内視鏡外科セミナー 代表世話人
近畿内視鏡下大腸手術研究会 代表世話人
医学博士
大阪医科薬科大学 功労教授
インテュイティブサージカル社認定
 ロボット支援直腸手術メンター(指導医)

髙山 昇一

役職 外科部長
ロボットヘルニア手術センター長
専門領域 消化器外科
認定 日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
近畿外科学会 評議員

高野 義章

役職 消化器外科医
専門領域 一般・消化器外科
認定 日本外科学会 専門医

藤本 直斗

役職 消化器外科医
専門領域 消化器外科
認定 日本外科学会 専門医

庫本 達

役職 非常勤医師(大阪医科薬科大学 准助教)
専門領域 消化器外科
認定 日本外科学会認定 外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医

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